HOLIC OSAKA PARTY REPORT

April 05th,2011


ロンドン在住の日本人によってオーガナイズされているパーティー “HOLIC” が、大阪のクラブ”Triangle” で開催された。

HOLIC について聞いた事がないという人が大半だと思うので簡単に説明すると、HOLIC は2007年1月、ロンドンの老舗クラブ”THE END / AKA” で誕生したパーティーである。

大阪市出身、現在はロンドンを中心に欧州で活躍するDJ/プロデューサーの Tomoki Tamura を中心に、X-Press2 や Andrew Weatherall など豪華ゲストを招いて、”THE END / AKA” がクローズするまでの2年の間毎月第二木曜日に開催されていた。木曜日のパーティーにも関わらず毎月400-500人を集客し、噂は瞬く間に広がりロンドンの木曜日で最もホットなパーティーと地元の雑誌や新聞にも取り上げられる。”Last Dance”と題して開催された、”THE END / AKA” で最後の開催となるHOLICには、朝まで長蛇の列が止む事はなかった。

“THE END / AKA” がクローズした後は開催日を週末に移し、FabricやMinistry of Sound などのメガクラブから、ウェアハウスなど開催地を変えながら現在もほぼ毎月のペースで開催している。過去のゲストにはA Guy Called Gerald、Damian Lazarus、Doc Martin、DJ Pierre などの大御所から、Mountain People、Audio Werner、Glimpse、Chris Carrie などの新規精鋭アーティストと新旧を織り交ぜたブッキングで、ディスコからテクノまでをハウスミュージックと解釈した広義でのハウスミュージックを展開中。

最近では、2010-11のカウントダウンイベントをイーストロンドン最大規模で開催し3000人近くを集客した。


 少しのつもりが長々と書いてしまったが、そんなHOLIC が凱旋帰国。東京は”WOMB”で開催され大成功で幕を閉じた。そして翌週Tomoki Tamura の地元大阪に帰ってきたHOLIC はミナミの音好きが集まるクラブ”Triangle”で、Tomoki の大阪時代からの大先輩であるA Hundred BirdのDJ YOKU をゲストに迎えて開催された。

サポートDJ には、先日Steve Lawlerのレーベル”VIVA MUSiC” からアジア人として初のリリースが決まったMasanori Mikami、Tomokiと旧知の仲であるKazuya Tanaka と黒瀬ユウがスペシャルな1夜を演出。

さらにはこの日の為に、大阪発のアウトドアブランド”MSPC PRODUCT” の音楽に特化したギアを展開するライン’’DIG4” が協賛で参加。HOLIC が日本で開催するにあたって、毎回協賛してもらっているDIG4、実は以前からTomoki Tamura を影でサポートしていただいている。日本を代表するDJ / プロデューサーのSatoshi Tomiie のレーベルナイト、Saw Recordings presents Tomoki Tamura Japan tourの際にもDIG4 に協賛していただき、Tomoki Tamura のDJ バッグもDIG4 のサンプル品である。ロンドンではたぶんTomoki Tamura 以外持っている人はいないと思うので、よく他のDJ から「そのレコードバッグどこで買ったの?」と聞かれている姿を見る。DIG4 は音楽を仕事にする人の事を考えて作られた素晴らしいブランドだ。

話はパーティーにもどり、当日は22時オープン。Triangle のスタッフがプロモーションに力を入れてくれていた事もあり、オープンしてすぐにまばらながらもオーディエンスがメインのフロアに集まっていた。

早い時間のフロアを暖める、Kazuya Tanaka と黒瀬ユウ。ロンドンだと早い時間はディープハウスというのが定番なのだが、日本だと1番目のDJ がBPM130近くから始まっているという光景も目にする事がある。これはどっちがいいという話ではなくてスタイルの問題なのだが、正直いつものHOLIC よりは少し食い気味に攻めている感じでパーティーがスタートした。深夜0時をまわったところで、京都を中心に関西で活躍するブライトホープMasanori Mikami が登場。それまで上の階のラウンジにいた人も徐々にフロアで踊り始め、フロアにパーティーの一体感が生まれ始めた。Masanori Mikami のミニマルにリズムを刻みながら展開していくディープ・テックハウスに呼応するフロア、そして今回のゲストDJであるDJ YOKU が登場。


DJ YOKU は、日本代表するダンスミュージック演奏集団”A Hundred Birds” のリーダーとしてFuji Rock や朝霧Jam などの大型野外フェスなどにも出演している他、アンダー、メジャーを問わずに幅広いアーティストのリミックスなども手掛けている。またTomoki Tamura と10年以上の付き合いになり、Tomoki は大阪時代にDJ YOKU の前座を務める事も多くあったという。そんなDJ YOKU のセットは、ディープ・ファンキー・ハウス・トラックがパワフルに炸裂し、フロアの盛り上がりも最高潮へ。フロアもほぼ人で埋まり、DJ YOKU の選曲にオーディエンスも酔いしれているようにみえた。3時をまわったところで、Tomoki Tamura がDJ ブースに登場。大先輩であるDJ YOKU と熱い握手を交わしてバトンタッチ。 

トリの出番を得意とするTomoki Tamura、ロンドンのHOLIC でもゲストが爆発させた後のフロア処理のスペシャリストである。


DJ YOKU が着火したフロアを冷やす事なく飲み込んでコントロールする技術はさすがの一言。新旧のヴァイナルと自分のトラックが入ったCD を中心にディープ&ビューティーなセットで、Tomoki ワールドへとオーディエンスを引きづり込む。地元開催という事で、成長したTomoki Tamura を見守るオーディエンス、暖かいサポートを受けてのHOLIC in Osaka。集客人数は東京より少ないも、フロアの雰囲気は勝るとも劣らず、そして再度爆発するフロア。また東京からも多くの友人がこのパーティーの為に大阪まで駆けつけてくれた事もあり、予定終了時間をまわっても音が鳴り止む気配はなし。エンドレスなパーティーは予想外のTomoki Tamura 得意のロングセットへ、結局、朝の深い時間までディープに続いた。そしてイエガーのショットの嵐。


多くの愛を感じたパーティーだった。



Photograph: Suguru Saito
Text: Takahiro Nakayama

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